お知らせ

2024年花粉症のトピック

今年も辛い花粉シーズンが到来しました。去年は10年に一度と言われた大量飛散年でした。今年は花粉量そのものは平年並みですが特徴ある飛散状況です。

まずは初期飛散がかなり早かったことが挙げられます。観測によると今年初めから少量ながら飛散が見られ、量が増加してきたのが例年通りの2月中旬ですので飛散期間が長いことになります。花粉量は少しでも症状が出やすい方は病脳期間(症状に悩まされる期間)が長期に渡ることになります。また飛散が多い年の翌年は今まで花粉の症状がなかったかたの新規発症に注意が必要です!これはコップの水理論と言って、少しずつ溜まった水が溢れる様に花粉の飛散が多い年の翌年はアレルギー素因をお持ちの方の水が溢れて症状が発症しやすいことがあるからです!また近年コロナのマスク生活で花粉症の症状が出なかった方もマスクフリーで症状が出る可能性があります。コロナ禍に症状が出なかったのは花粉症が治ったのではなくマスク生活のおかげかもしれません。

 

当院では毎年繰り返しの花粉症を感じておられる方でかつ当院で処方歴のある方はできるだけ待ち時間を少なくするため、受付で基礎問診後に医師の診察となります。

問診項目は

くしゃみ鼻水鼻詰まり 目の痒みといった困った症状のうち何が何時ごろから出ているのか? 去年の薬で眠気などの副作用は無かったか?有効性はどうだったか?

内服薬に他に点鼻薬 目薬は希望されるか?

などです。

他に喉や耳の症状も気になる方は受付問診時にお伝えください!診察後できるだけ患者さんに合ったお薬を処方させていただきます!

 

花粉症治療は飛散数週間前からの処方(初期療法:予防投与)と体質改善の舌下免疫療法がトレンドです!詳しくはスタッフから紹介しますが、舌下免疫開始には条件があり全ての方に適応があるわけではありませんのでご注意くださいね!

 

2024年02月28日
耳下腺腫瘍の診断と治療について(首のしこり)

当院に遠方からセカンドオピニオンで来られる患者さんでもっとも多いのが、首のしこり、頭頸部腫瘍の患者さんです。

中でも耳下腺腫瘍(おたふく風邪で晴れる耳の下にある耳下腺にできる腫瘍)の治療方針に関するご相談が多いのが特徴です。

私は約25年に渡り九州大学・九州医療センター・浜の町病院などで頭頸部癌の診断と治療にあたってきましたが、中でも特に耳下腺腫瘍・耳下腺癌の外科的治療に従事し、かつ耳下腺腫瘍診断の核心とも言える腫瘍病理診断を専門にしておりました。

耳下腺腫瘍は次の3点で治療が難しいとされています。

1)病理診断が複雑であること(現在2005年WHO診断基準で良性10種類、悪性23種類、悪性度のグレード分類があること)

悪性でも悪性度に差があり、低悪性度、中悪性度、高悪性度に分類され同じ癌でも治療方針(後治療として放射線治療や抗がん剤の必要性、顔面神経温存やリンパ節郭清手術の必要性)が異なる非常にバリエーションが多いのが特徴です!

2)希少性から治療方針の施設間の差があること(治療方針がまちまちであること)、症例数がハイボリュームセンター(たくさん治療をしている施設)でも悪性症例は多くて年間数十例程度であること。

3)顔面神経が耳下腺内を網目のように走行し、手術が顔面神経麻痺のリスクに常にさらされていること

 

では、治療方針を決定する上で重要なのはどのような点でしょうか?

一口で言えば”正確な悪性度判定による手術の必要性と緊急性評価”です。

上の述べたように耳下腺腫瘍は悪性でも治療方針決定で悪性度が問題となります。例えば顔面神経を切断するかどうか、腫瘍のスピードが速いため早く治療した方がいいか?

組織学的悪性度と病理組織診断は最終的には摘出標本で決定するしかありません。術前により正確な診断に近づくためにはエコー検査のみでは不十分で、細胞診と造影MRIが必要です。加えて手術中に組織診断を追加する術中迅速組織診の有用性が指摘されています。

いずれにせよ、専門性が非常に高いため経験豊富な医師に相談することが大切です!

当院は白土院長が火曜日午後頭頸部腫瘍専門外来を行なっていますので、ご相談ください!

2024年01月08日
いびき・睡眠時無呼吸症候群のお話

いびきが以前新幹線運転士の居眠り運転をきっかけに社会問題になって久しいですが、一番の問題はいびきによって生じる睡眠時無呼吸が眠気、心疾患などに深く関わってくることです。睡眠時無呼吸症候群の診断は、簡易検査とPSG検査がありますが、簡易検査でCPAP適応判定目的に以前は近隣入院施設に入院していただき検査していましたが、今年からはご家庭で検査ができるようになりました(ポータブルPSG検査)。

(ノーザリー社HPより)

何れにせよいびきは無呼吸のレベル判定がすべてのスタートとなります。

いびきの原因は多岐に渡りますが、耳鼻咽喉科は上気道である鼻や口腔、舌などいびきの発生部位の専門診療科であり、レントゲンや、鼻腔通気度検査、CT,、ファイバーなどの正確な局所検査が必須です。アレルギーが原因の鼻閉にはRAST検査というアレルギー検査で体質チェックを行います。(結果ハウスダストなどのアレルギーがいびきの原因となっている場合には、舌下免疫療法といって体質改善はいびき軽減に役に立つ場合もあります)

当然鼻中隔弯曲や肥厚性鼻炎など解剖学的狭窄による”鼻いびき”が疑われる場合には手術が先行する場合もあります。同様に扁桃肥大でのどの入り口が狭場合には扁桃摘出の手術を行わないと治療がうまくいかないこともあります。

軽傷の無呼吸ではマウスピース(スリープスプリント)で制御できることもあります(歯科で歯形を取ってもらいます)が、重症ではCPAPと言ってマスクを装着して眠る治療が必要です。

 

CPAPは条件を満たせば、保険診療となり3割負担で月5000円ほどで機械のレンタルが可能です。ただし医療機器ですので適切なデータ管理が必要ですので月1回の来院が必要です。

軽傷の場合は舌根が落ち込むことが無呼吸の原因となりますので、横を向いてねる枕(抱き枕、背中固定枕、仰向き警告装置)などが有効です。

心不全などの重症呼吸管理が必要な場合は専門性の高い内科に紹介となります。

 

2024年01月06日
2020年10月13日(火)NHK ロクイチ福岡で寒暖差アレルギーについて当院が取り上げられました!

今年は秋が急にやってきました!そのため、夏に慣れた体が十分に”衣替え”できてない方が多く、急激な気温変化で”寒暖差アレルギー”が起きることが増えています。2020年10月13日(火)NHKロクイチ福岡に出演し、この季節のくしゃみ、鼻水、鼻づまりの原因が夏から秋への気候の変化とも関係する”寒暖差アレルギー”によるものの可能性があることを説明させていただきました!”ラーメンなどの温かいものを食べた後にでるものと同じ”血管運動性鼻炎”が原因となります。鑑別診断は秋の花粉症である”ぶたくさ”やハウスダストです。(ハウスダストや秋の花粉症はRASTという採血検査でわかります。)

特に今年は酷暑から急に季節が変わって、朝夕涼しく(寒く)なってきたことから、自律神経の乱れがおきて調子を壊す方が増えた印象です。

一般的に大体7度の寒暖差で起こるとされています。

鼻の症状以外に、めまいや頭痛、だるさなども起こります。

自律神経を整える最も有効な技は”規則正しい生活”です!朝起きる時間と食事時間、就寝時間を一定にすることで、体内時計がきちんと働きやすくなり、交感神経と副交感神経のバランスが良くなります。他に首筋、足首、手首などの露出部の保温や、ぬるめのお風呂にゆっくりつかることも効果的です!衣服を調節して体に負担をかけないことも大切で、特に体温調節が未熟な新生児・乳幼児にはこまめな衣類の調節をお願いします!

 

この季節、温度対策をこまめにして、十分な睡眠とバランスのとれた食事をきちんととるように心がけてくださいね!

 

https://www4.nhk.or.jp/P3513/

 

2020年10月18日
九州大学医学部臨床教授の称号をいただきました

九州大学医学部耳鼻咽喉科 中川尚志教授のご指示により、今年も九州大学医学部4年生学生の臨床講義を担当させて頂きました。また本年4月1日付けで九州大学医学部臨床教授の称号をいただきました。名に恥じぬ様にさらに臨床研究も頑張っていく所存です。私の専門としている口腔咽頭疾患と耳下腺腫瘍、唾液腺疾患についてお話ししました。学生さんの講義は緊張しますが、質問もいただき充実した時間でした!所用あり箱崎の本学にも立ち寄りましたが、あちこち工事中で寂しい感じでした。旧本館を久しぶりにみてきました!代診の菊池先生いつもありがとうございます。

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2018年04月02日
(毎週火曜日午後)腫瘍外来・小児耳鼻咽喉科外来新設のお知らせ!

朝夕気温差が激しい今日この頃です。気温差は風邪などの感染症の原因になるだけではなく、寒暖差アレルギーなどの体調不良の原因にもなるので注意が必要です。

さて、当院も開院後まもなく1年が経過し、たくさんの患者さんにお越し頂いています。

この度さらなる患者さんのニーズにお応えするために、2017年10月から火曜日午後に腫瘍外来を開設する事になりました。基本的に火曜日午後の院長は腫瘍の患者さんの診療を担当しますが、腫瘍外来が定着するまでは、窓口で患者さんのご希望をお聞きしますのでよろしくお願いします。患者さんにはご不自由おかけしますが、どうぞよろしくお願いします。

それに伴い一般再来は、小児耳鼻咽喉科、耳科疾患専門の菊池奈美先生(人気の女医先生です!)に火曜日午後お越し頂く事になり、小児耳鼻咽喉科の診療等を担当されます。菊池先生のプロフィールは別にご紹介いただく予定ですが、当院のコンセプトに共感いただき、今後は共に地域医療の発展にご尽力いただけるとのこと、私も大変心強く感じます。

また、それに伴い診察室の一部を改装します。改装中は患者さんにはご不自由をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いします。

10月から院内ハローウィン一色になりますので、そちらもお楽しみください!

 

 

2017年10月02日
KBCアサデス:アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎について

寒い日が続いていますね。。

先日アサデスの取材でアレルギー性鼻炎と副鼻腔炎についてお話ししました。

副鼻腔炎はいわゆる”蓄膿症”と同じもので、はなからのどに不快な汁が持続する、においがしない(または臭いにおいがする)、黄色い鼻水がでる、頬部や頭の痛みなど不快な症状をきたす事で知られていますが、実はアレルギー性鼻炎とも深い関わりがあります。

アレルギー性鼻炎は粘膜の腫れをきたしますので、副鼻腔の自然孔(もともと開いた孔)を狭くして膿汁などの排泄を障害します。その結果、アレルギー性の副鼻腔炎を起こす事もあるのです。

くわしくはHP診療案内の”鼻”を参照してください!

わかなないことはクリニックでも気軽に院長に直接お尋ねくださいね!

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2016年12月24日
内覧会開催しました!(2016.11.1新規開院)

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青空の元、1000人超の地域の方々にお越し頂きました!用意していた300個のプレゼントはあっと言う間に無くなりましたことをお詫びいたします。クリニッククルーの熱い思いをお伝えできたでしょうか?

これから、”地元に溶け込んだ医療”をまじめにひたむきに続けていけたらと思います。

これからどうぞよろしくお願いします。

2016年10月30日
”もちまき”大盛況でした!

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建築の完成を願って餅まきをさせていただきました。合計900人ほどの参加があったとお聞きしました!!!

参加いただいた地域の方、本当にありがとうございました!

2016年09月11日