3月3日は「耳の日」です。耳の健康について考える日ということで、聞こえについてお話しさせていただきました。そもそも聞こえが悪くなってしまうのは、どうしてでしょうか。耳から入ってきた音は、振動を外耳で集め鼓膜で増幅され、内耳で電気信号に変換されたものが脳へ伝わるという経路をたどっています。この経路に何らかのトラブルが発生すると難聴を引き起こします。皆さんは、聞こえにくさを感じることはありますか?自分でできるチェックリストをご紹介します。
□初対面の人と会うとき
□家族と話をするとき
□職場の人や客と話すとき
□最近 聞こえづらい
□友人や親戚と話すとき
□映画館や劇場で
□聞こえにくく家族と口論に
□テレビやラジオを聞くとき
□聞こえにくく私生活が制限される
□友人とレストランにいるとき
ときどきある:2点/よくある:4点として計算してみてください。4点以上は一度聞こえの検査を受けることを、10点以上は難聴の疑いがあるため専門機関を受診することをおすすめします。
聞こえにくさをそのままにしておくと、将来認知症のリスクも高まるとされています。必要であれば早めに補聴器をつけて調整することが大切です。是非お早めにご相談ください。
日常生活では、耳掃除の仕方にも注意しましょう。硬い耳かきで奥までカリカリしてしまうと外耳道を傷つけてしまいます。耳の入り口1cm程度をやさしく回す程度に抑えましょう。また、血流改善マッサージもおすすめです。耳の前と後ろのツボを3秒間×3セット刺激したり、側頭筋をもみほぐすと、耳周りの血流が良くなって非常に有効です。試してみてくださいね。





寒い日が続いています!今年は10年に一度の去年ほどではありませんが、すぎ花粉症は平年並みか少し多い予測です。
花粉症は初期療法(予防投与)と舌下免疫療法が現在の標準治療です。
本来花粉飛散の2週間前から抗アレルギー薬の投与が有効で、これで薬の効きが良くなることが期待できます!(インバートアゴニスト効果)
また、微小な持続炎症を抑えることで少量の花粉に対する過敏性を軽減させます(プライム効果の抑制)。
詳しくは受診の上ご説明します。
当院では”待たない花粉症診療”のため、再診の方には先にご希望をお聞きするなど工夫を凝らしています!

”聞こえているのに聞き取れない”という「聞き取り困難症」という病気をご存知でしょうか?聴覚情報処理障害(APD)という病態で、誰にも分かってもらえない苦しみを抱えている患者さんが多くいらっしゃるということが知られてきています。当院にも、聞き取りに不安があるという方が週に平均5人ほど来院されます。当院では、2024年に作成された診断の手引きによる診断基準に従って、聞き取り困難症の診断・検査を行っています。精密検査や心理検査・発達検査を行う場合は適切な医療機関へ紹介状をお渡ししていますが、実は聞き取り困難症は現段階で有効な治療法はありません。重要なのは、”社会的生きにくさ”の理解と周囲の環境調整を行うことです。当院での診断が、聞き取りの問題でお悩みの患者さんにとって道筋となり、生きづらさを少しでも軽くできるようお役に立てればと思います。どうぞご相談にいらしてください。




緑内障は眼圧上昇によって最悪失明をきたす怖い病気です。もちろん専門的治療は眼科で行いますが、近年緑内障の増悪因子として睡眠時無呼吸症候群が深く関係することが研究によって明らかになってきました。2016年には北海道大学の研究グループから緑内障と睡眠時無呼吸の関係が報告され、睡眠時無呼吸症候群の患者さんは正常の睡眠の方に比べて約10倍緑内障になりやすいというのです。
様々な研究が行われていますが、ある研究は睡眠中の眼圧を記録できるコンタクトレンズ型眼圧計を使用し、睡眠中の眼圧を精密に測定されました。以前は睡眠中は胸の圧力が上がっているため、”眼圧は上昇しているだろう”と推測されていたのですが、結果は全く逆で無呼吸中はかえって眼圧が下がっていたというのです。解釈として睡眠時無呼吸中の緑内障は低酸素状態による視神経障害によるものとしています。さらにグループは眼圧上昇を伴う通常の緑内障はもちろん無呼吸と関係があるが、日本人に多いとされる”眼圧正常の”正常圧緑内障にも関係している可能性があると結んでいます。

今後われわれ睡眠時無呼吸症候群を扱う耳鼻咽喉科医も緑内障の存在に注意する必要があると言えます。
逆に眼科の先生には緑内障の患者さんに睡眠時無呼吸症候群の患者さんがいないか紹介いただくことが重要と考えます!
当院ではいびきの検査とCPAP治療を多数行っていますので、気になる方はご相談ください。
まだまだ秋の気配は程遠いですが、恒例のハローウィンのデコレーション開始しました!

今年は秋が急にやってきました!そのため、夏に慣れた体が十分に”衣替え”できてない方が多く、急激な気温変化で”寒暖差アレルギー”が起きることが増えています。2020年10月13日(火)NHKロクイチ福岡に出演し、この季節のくしゃみ、鼻水、鼻づまりの原因が夏から秋への気候の変化とも関係する”寒暖差アレルギー”によるものの可能性があることを説明させていただきました!”ラーメンなどの温かいものを食べた後にでるものと同じ”血管運動性鼻炎”が原因となります。鑑別診断は秋の花粉症である”ぶたくさ”やハウスダストです。(ハウスダストや秋の花粉症はRASTという採血検査でわかります。)
特に今年は酷暑から急に季節が変わって、朝夕涼しく(寒く)なってきたことから、自律神経の乱れがおきて調子を壊す方が増えた印象です。
一般的に大体7度の寒暖差で起こるとされています。
鼻の症状以外に、めまいや頭痛、だるさなども起こります。
自律神経を整える最も有効な技は”規則正しい生活”です!朝起きる時間と食事時間、就寝時間を一定にすることで、体内時計がきちんと働きやすくなり、交感神経と副交感神経のバランスが良くなります。他に首筋、足首、手首などの露出部の保温や、ぬるめのお風呂にゆっくりつかることも効果的です!衣服を調節して体に負担をかけないことも大切で、特に体温調節が未熟な新生児・乳幼児にはこまめな衣類の調節をお願いします!
この季節、温度対策をこまめにして、十分な睡眠とバランスのとれた食事をきちんととるように心がけてくださいね!


九州大学医学部耳鼻咽喉科 中川尚志教授のご指示により、今年も九州大学医学部4年生学生の臨床講義を担当させて頂きました。また本年4月1日付けで九州大学医学部臨床教授の称号をいただきました。名に恥じぬ様にさらに臨床研究も頑張っていく所存です。私の専門としている口腔咽頭疾患と耳下腺腫瘍、唾液腺疾患についてお話ししました。学生さんの講義は緊張しますが、質問もいただき充実した時間でした!所用あり箱崎の本学にも立ち寄りましたが、あちこち工事中で寂しい感じでした。旧本館を久しぶりにみてきました!代診の菊池先生いつもありがとうございます。
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朝夕気温差が激しい今日この頃です。気温差は風邪などの感染症の原因になるだけではなく、寒暖差アレルギーなどの体調不良の原因にもなるので注意が必要です。
さて、当院も開院後まもなく1年が経過し、たくさんの患者さんにお越し頂いています。
この度さらなる患者さんのニーズにお応えするために、2017年10月から火曜日午後に腫瘍外来を開設する事になりました。基本的に火曜日午後の院長は腫瘍の患者さんの診療を担当しますが、腫瘍外来が定着するまでは、窓口で患者さんのご希望をお聞きしますのでよろしくお願いします。患者さんにはご不自由おかけしますが、どうぞよろしくお願いします。
それに伴い一般再来は、小児耳鼻咽喉科、耳科疾患専門の菊池奈美先生(人気の女医先生です!)に火曜日午後お越し頂く事になり、小児耳鼻咽喉科の診療等を担当されます。菊池先生のプロフィールは別にご紹介いただく予定ですが、当院のコンセプトに共感いただき、今後は共に地域医療の発展にご尽力いただけるとのこと、私も大変心強く感じます。
また、それに伴い診察室の一部を改装します。改装中は患者さんにはご不自由をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いします。
10月から院内ハローウィン一色になりますので、そちらもお楽しみください!

