少しずつ夏の気配を感じることが多くなりました!6月前半は梅雨とは名ばかりのいいお天気の日が多いですが、6月後半はどうでしょうか?たくさんの患者さんにお越し頂き、いろいろとお叱りのことばや”こうした方がいいよ”というアドバイスをいただき本当に感謝しています。私は患者さんとともに地域にマッチしたクリニックを目指していきたいと常日頃から悩んでいますが、感謝のお手紙はいつ頂いても”本当に開院して良かった。。。”とこころから嬉しくなります。
特に昨日の院内ボックスへの”患者さんの声”はどなたかはわかりませんが、こころからあったかくなれる嬉しいお言葉でとても励みになりました!まだまだですが、謙虚に少しづつよいクリニックを作り上げていきたいと思いますので、また(お叱りも含め)お気軽に声を頂ければ幸いです!
アレルギー性鼻炎は鼻閉、鼻汁、くしゃみ、頭痛などの不快な症状をきたす国民病です。その分類は1年を通じて季節に関わり無く起こるもの(通年性)と季節がはっきりしたもの(季節性)に分けられますが、スギ、ヒノキ花粉症は後者に分類されます。通常の抗ヒスタミン剤、ステロイド点鼻薬は症状を抑える対症療法に過ぎず、アレルギー体質を改善する治療ではありませんでした。アレルギー疾患は暴走した自己免疫による組織の過剰反応が原因ですので、少しずつ原因物質(抗原)に慣らす治療が理論的には有効です(減感作療法)。従来から皮下注射による減感作療法が行われてきましたが、注射による疼痛の他、アナフィラキシーなどの重症な副作用が問題になってきました。舌下免疫療法とは数年前から保険適応となった治療ですが、こうした問題点をほぼクリアーした治療で、疼痛がなく家庭で行う事ができ重篤な副反応も少ないという治療です。
しかしながら
1)3年以上の長期的な治療が必要
2)有効率は70%程度で100%ではない
3)非常に少ないながら重篤な副反応(アナフィラキシーなど)もありえる
ことをきちんと理解することが大切です。
当院では5月22日から今年度のスギ花粉症に対する舌下免疫療法を開始しました!
この治療を受けるためには
1)血液検査でスギ花粉症が証明されること
2)1回目の投与は医師の診察と慎重な経過観察が必要(2分舌下に保持後飲み込み、5分は飲食できない。その後30分は院内待機、前後2時間は激しい運動禁止)
3)長期治療の理解と、副反応時の対応の理解が必要
です。なお、はじめの2週間の増量期終了後は1ヶ月毎維持再来となります。(こちらは診療時間内であればいつでも再来可です)
1回目の投与だけは全身状態の把握と治療説明などが必要となりますので、申し訳ありませんが
火曜日、木曜日、金曜日の午後2時から4時までにご来院いただきますようご注意ください!
くわしくは来院の上院長にお尋ねください!