非常事態宣言以降、我慢が口癖の辛い世の中です。本当にたくさんの方が、それぞれの立場で頑張っていらっしゃると思います。きっといつか、また平和な世の中が来ることを信じて、ひとつひとつできることを行なっていくのが大切と思います。
当院でも高性能ウィルス不活化フィルター搭載で、病院ICUなどでも活躍している空気清浄機を新しく設置しております。
寒いとか、風が強いとかご不便もおかけしますが、窓はほぼ全開状態で、クルーが一人一人の診察後に丁寧にアルコール消毒を行い、自家用車待機やアイチケット直前の来院などできるだけ密集を防ぐ取り組みを加速しています。ネブライザー一部処置の休止や、ぬいぐるみ、絵本の撤収など、治療やアメニティーの点でも多大なるご迷惑おかけしますが、すべて感染制御の理論的対策です。
コロナ関連原著論文を英語で精読すると、感染拡大初期のころのこのウィルスの情報がかなり変わっています。とはいってもできる対策は以前と同様です。ウィルスの感染力の変化が見て取れますが、ウィルスの弱点も見えてきました。
しかし、我々の基本はひとつです。ひとがひとを思う気持ちにきちんと理論がマッチすれば、必ず乗り越えらえる感染症と思うのです。ただしく恐れる、そして気持ちを前向きに持つことと、規則正しい生活で体調を整えるのが基本で、こころの感染や社会的感染を防ぐことも非常に重要です。
1)医学的感染
2)こころの感染(うつや自暴自棄、やる気のなさなど)
3)社会的感染(風評被害、心無い周囲からの隔離)
ところで先日8日、菊池先生にクリニック代診をお願いして九州大学医学部の4年生学生の臨床講義に九大病院地区に赴きましたが、歴史は過去の苦悩を刻んでいます。九大は1903年開学ですが、15年後の1918年は100年前のパンデミックである、スペイン風邪(現在のインフルエンザ)全盛でした。その時の痕跡も残っています。100年後の人は今回のコロナをどのように記しているのでしょうか?
学生講義室は、学生が一人もいない状態でのネット配信でした。今後の講義はこのような感じになってくるのかもしれません。
みなさん、前を向いて一緒に乗り越えましょう。
非常事態宣言の福岡、皆様毎日本当にお疲れのことと思います。まだまだ油断できませんが、命があっての社会生活です。みんなで力を合わせて乗り切れればと祈っています。院内、感染対策強化していますので、次回にでもご紹介させていただきます。
さて、恒例の九大講義出張のため非常に申し訳ありませんが、本日4月8日は菊池先生のみの診察となります。
今年はzoomといって、学生さんは在宅でインターネット講義を受けることになったそうで、どんな講義になるのか心配です。
医師として明日の医療をになう九大医学部の学生さんに少しでもお役にたてればと思います。
クリニック横の桜、そろそろ散りはじめましたが、今年の満開時の写真です!
あんぱんまんたちは、コロナが収束するまでパトロール中です。よいこはしばらく待っててね!