睡眠時無呼吸症候群による合併症リスクの中には、今まで心筋梗塞などの心疾患が有名でしたが、最新の論文で”睡眠時無呼吸による低酸素血症によりコロナ感染時の重症化リスクの上昇が生じる可能性がある”という論文が国際誌で発表されました。
JAMA Network Open誌電子版(2021年11月10日発行)
そこでは、アメリカでコロナ感染を経験した患者さんの中で、睡眠時無呼吸の有無が重症度と関係あるかの検討がなされています
その結果、睡眠時無呼吸指数(AHI)が15以上の患者さんは感染リスク(感染のしやすさ)には差がないものの、コロナ感染時治療経過における重症化に相関があるという結果でした。
日頃から睡眠には注意が必要ですが、特にいびきなどで無呼吸がひどいときはコロナはじめとした呼吸器感染症の重症化にも影響する可能性があります!睡眠時無呼吸の検査は保険診療でお家で簡単にできますので、病院にご相談ください!
おうちでモニターを装着して寝ていただくだけの簡易検査もあります。
(出典:TEIJIN)
寒い日が続いております。本日は院長講演会で講演のため、申し訳ありませんがアイチケット・窓口共に午前11時45分で受付終了とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
急に寒くなり、駆け足で冬がやってきました。寒暖差による体調の管理のポイントは十分な睡眠・栄養と”くび”のつくところ(首、手首、足首)の保温です。
さて、今年の年末年始の診療予定が決まりましたので、ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。
特に舌下免疫療法などの定期的なご来院は年末ぎりぎりではなく、余裕を持ってのご来院にご協力をよろしくお願い申し上げます。
恒例のライトアップを開始しました。夜道を照らす期間限定のイルミネーションを是非ご覧ください!!
晩秋の朝焼けは茜色です!
クリニックの紅葉がきれいです!寒暖差が大きいためでしょうか?
エアコン内部の汚れが原因のアレルギーについてお話ししました。
最近気温も下がり、エアコン暖房を使い始める方も多くいらっしゃいますね。
夏の間使用していた冷房で、エアコン内部にはダニの死骸やカビが潜んでいます。掃除をしないまま、そのまま暖房を使用してしまうと、それが原因で、くしゃみや鼻水、ひどい場合には喘息などの強いアレルギー症状が出る場合もあります。
久しぶりに暖房を使用する前には、掃除をしっかりして、アレルギーを予防してくださいね!
コロナ禍の秋の訪れは非常に静かです。平時は秋といえばお出かけ・お食事と祝い事はにぎやかな笑顔に溢れているものが常で、外出時の肌寒さ・日の短さと秋の味覚で秋を感じてきたんだなあと改めて実感しています。今は会食制限・ステイホームです。第5波以降福岡・日本は感染が制御できている雰囲気ですが安心できる状態ではなく、人心はまだまだ疑心暗鬼の状態です。今はまだ素直にみんなで集まってお祝いを口にできる雰囲気ではありません。それでも、時は確実に流れています。
ことしも皆様のお力添えをいただき、この日を迎えることができました。2021年11月1日をもって、当院は満5周年を迎えることができました。5年と聞くと長いようでもあり短いようでもあるという不思議な心持ちです。ただただ当院をお支えいただいた多くの方々、そしてスタッフをはじめ関係するすべての方に感謝しかありません!こころを込めて申し上げます。”本当にありがとうございます”
5年前の11月1日は1日目の診療が終わった後、”こんな大変な毎日ならこれから僕に務まるかな?”と不安になったのを昨日のように思い出します。最後の患者さんが終わってクルーの前でお礼の挨拶をしたのが8時ごろでした。院長の僕がこんな感じなら、きっとクルーの皆様はもっと不安だったと思います。この後もひとつひとつ問題を乗り越えて、結婚出産などでクリニックを去る仲間と涙のお別れを乗り越え、いろいろあって約1500日。この日静かに過ぎ去った日々を思い出し、これからの未来に思いをはせたいと思います。
今後も、ぶれない理念を肝に命じて、地域の皆様のお役にたてるクリニックを目指していきますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
確かな技術とあたたかな心で、来院するすべての方に安心・快適・満足を提供し、選ばれるクリニックとして地域医療に貢献します!
ハローウィンも終わり、本日から院内はクリスマスモードになっております!
補聴器と集音器の違いをご存知でしょうか?集音器は音を一律大きくするもので、テレビの音を大きくしたのと同じ効果ですが、補聴器は電子回路で周波数ごとに音をその人の聴力の特性に合わせて変化させますので、よりクリアに聞こえる様になります。お値段もその分高くなりますが、安い集音器で“聞こえない“からと言って簡単に補聴器も役に立たないと思うのはちょっと待ってください!
ところで“モスキート音”ってご存知でしょうか?年齢とともに高周波数から聞こえが悪くなりますが、商業施設やコンビニの前でたむろする若者を減らす目的で中年以降には聞こえない音を流していることがあるのもその原理を応用しています。年齢とともに聞こえは高い音から次第に低下しますが、“聞こえてるけど言葉の聞き違いが増える”という現象は高い音に子音(語尾に関係する音)が多いことから言葉の明瞭度が落ちるためと考えられています。なんとなく聞こえているけど細かく言葉の意味を考えなくなることで、認知症などの発症を早める可能性もあり、ある程度難聴が進み始めたらしっかり補聴器に頼ることも脳の活性化の観点からも非常に重要です!補聴器が必要かどうか、補聴器をつけたほうがいいかどうかは検査が必要ですので、是非ご相談ください。当院では水曜日・金曜日の午前に補聴器外来を開設しておりますので、お気軽にご相談ください!
写真は先日行った、西南学院大学人文学部の講義風景です!
今回は、「秋の花粉症」についてお話ししました。
花粉症と言えば、春のスギ、ヒノキ花粉が有名ですが、秋にも花粉症があります。特に、ブタクサとヨモギの花粉に反応して、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどの症状をきたす方が多くいらっしゃいます。花粉の大きさが小さいため、咳の症状が出る場合もあります。なぜか最近アレルギーのような症状が出るなと思ったら、もしかしたら秋の花粉症かもしれません。
対策としては、春の花粉症と同じく、家の中に入る前に花粉を落とす、空気清浄機を設置する、なるべく花粉に近づかないということが大切ですね。
まだまだ日中は暑い日が続いています。
現在かもがや飛散が残っている上、秋の花粉であるキク科のぶたくさが全盛期です。目のかゆみやくしゃみ、鼻閉などがひどくなる前にぶたくさアレルギーの方は予防投与を検討されてください!
さて、花粉症といえば、すぎ・ひのきですが2021年度すぎ舌下免疫新規開始の期限が近くなってきましたのでご検討中の方はご注意ください!直前開始はアナフィラキシーなどの可能性から推奨されていませんので、今年度のすぎ舌下開始は11月30日までとさせていただきます。
開始希望の方は平日2時から4時にお越しください(水曜日以外)。
すぎ(ひのき)舌下免疫は2月から5月限定のくしゃみ・鼻水・鼻づまり・めのかゆみに効果を発揮しうる治療です。通常の抗アレルギー薬投与とは画期的に異なり、体質を改善する可能性のある治療ですので、詳しくは院長にお尋ねください。
重要なこととして、アレルギー採血検査で”すぎアレルギー”が証明されないと開始できないこと、重度の喘息などで開始の制限がありうること、有効率は75%程度で全員に有効な治療では無いこと、治療が5年ほどと長期に渡ること、そして一度寛解したアレルギー反応も一生ものでは無いことにご留意ください!
なお、ハウスダスト(だに)のみの方は12月以降も開始できます!
少しずつクリニックの紅葉も色づ始めました!
少しずつ朝夕涼しくなってきましたね!
コロナ第5波もみんなの力で少しずつ落ち着いてきましたが、まだまだ油断できない状況です。
10月25日午後は、以前から担当している西南学院大学 人文学部 児童教育学科の大学講義講師として出張するため、土曜日2診担当の九州大学園田世里夏先生の代診となります。
このため院長が不在ですのでご迷惑をおかけしますがよろしくお願い申し上げます。
秋の空と新しく作成したおやこあらシールです!植物と空はいつも季節を先取りしてくれます!
めまいはいつだって大変辛いものです。実は私もめまい発作の経験があり、日頃から水分の十分な補充と睡眠に特に気をつけています。有名な耳からくるめまいはメニエル病(内耳のむくみからくる)や良性発作性頭位めまい症(耳石が動いて起こる)などがよく知られています。しかし慢性的に頭を動かしたり、立ち上がったり、体を動かしたり動くものを追ったときにめまいが起こる症例が一定数いたにも関わらず、この領域は”いわゆるめまい症”、自律神経失調症、椎骨脳底動脈循環不全症などといわれ、はっきりした病名は今まで存在しませんでした。
2018年に改定され2022年正式に発効するWHO ICD-11(病名の辞典のようなもの)に、今回PPPDという新しいめまい概念が報告されましたので、めまいでお悩みの患者さんのために少しご説明をさせていただきたいと思います!
PPPD(持続性知覚性姿勢誘発性めまい症)は意外に患者さんが多いことが最近の研究で明らかになってきましたが3ヶ月以上、ふらふらが持続し、立ち上がったり歩いたり、体を動かしたり、動くものを目で追った時にぐらぐら発作が起き、一度めまいを感じるとしばらく治らない、難治性のめまい症です。ぐるぐる回転するめまいではないことがポイントです!
問診で概ねわかるとされており、通常は前庭といって内耳の機能が損なわれると一時的に視覚情報、筋肉情報など他の感覚にバランス調節の重点がシフトするが、そのアンバランスがなかなか取れないでいる病態とされています。
治療は、ある種の精神科的治療薬や前庭リハビリなどですが、なかなかスッキリしないのが特徴です。。
新潟大学が問診票を開発しており、72点中27点以上がPPPDの疑いがあるとされています。(新潟大学からの論文の抜粋)
美しい朝焼けです!