今年のすぎ花粉飛散量は予測では平年を下回るとされておりましたが症状が強い方が多く、去年が少なかったため”花粉症が治った”と思っていられる方がお困りになって来られている印象です。
花粉症はIgEという免疫細胞に依存する体質ですので、何もせずに1年で完全に治ることはありません。以前から花粉症の診断がついている方は症状が無いうちからの初期予防投与がお勧めです。
医学的に予防内服投与は”最小持続炎症”抑制に期待しており、その一つに”インバースアゴニスト説”があります。
アゴニストとは花粉そのもので、受容体に結合することで症状を起こすシグナルを開始しますが、インバースアゴニストは結合することで受容体が不活性型に移行し(症状がでない型に変化し)、花粉がやってきても症状を起こす信号が出にくいという効果です。いいかえれば、花粉症のお薬の予防投与は”ダムの水をあらかじめ減らしておくことで、雨(花粉)が降ってもダムが溢れる(症状がでる)のを防ぐことができる”ということです。
もう一つの有効な方法は舌下免疫療法で、こちらは体質そのものを改善する治療法です。根治ではありませんが、かなり体質改善にお役にたてる画期的治療法ですので、おやこあら新聞をお読みください!著効の方は、ことしから薬を飲まなくても鼻や目がかゆく無いと好評です!全員に効くわけではなく、有効率75%程度です。
この時期もいつも通り当クリニックは感染対策を十分にとりながら診療にあたっていますが、混雑する時間やお待たせすることがあり申し訳ありません。できるだけ、快適な診療となるようスタッフ全員で頑張っておりますのでどうぞよろしくお願いします!
春がすぐそこまで近づてきています!!