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難聴と認知症(補聴器の重要性について)

院長のしらつちです。今日は最近発表された興味深い論文についての解説です。

以前から難聴が高齢者の認知機能に悪影響を及ぼすことが指摘されてきましたが、最近の大規模研究で難聴高齢者の補聴器使用で認知症リスクが明らかに低くなることがアメリカの研究グループから発表されました。

研究では70歳以上の40dB以上の中等度以上の難聴者で補聴器使用による認知機能低下を解析し、補聴器使用で約30%の認知症リスクが低下したと報告しています。

 

当院は厚生労働省認定の補聴器認定医が2名在籍し、補聴器外来を週2回行っていますので

難聴は放置せず、ぜひご相談ください!補聴器はただつければいいというわけではなく、調整を継続することが鍵です!

 

当院横の那珂川河畔の桜が今年も少しずつ咲いてきました!

2023年03月22日
3月20日(月)午後2診のお知らせ

3月20日は火曜日お休みのため、園田先生により午後2診体制とさせていただきます。

駐車場はクリニック横の提携駐車場もご利用ください。1時間分ではありますがコインをお渡ししています。

2023年03月17日
4月19日(水)代診のお知らせ(九大医学部学生講義のため)

今年のすぎ花粉症は例年の平均値の2倍以上の飛散状況で症状がいつもより強く出たり、薬が効きにくかったり、新規で発症したりで多くの患者さんにとって辛い早春となりました。当院も改善努力は続けておりますが待ち時間が長くなったり、駐車場でご迷惑をおかけしたりで大変申し訳ありません。さらにコロナ下の発熱外来では防護服着用、隔離で診察となり、狭いスペースに隔離をさせていただいた患者さんにも不快な思いをさせてしまったかもしれません。重ねてお詫び申し上げます。

さて、4月19日は九州大学医学部4年生の系統講義を担当させていただいている関係で、院長休診とし菊池奈美先生の代診となりますのでよろしくお願いします。菊池奈美先生は当院火曜日専門外来担当でご存知の方も多いと思いますが、とても優しい技術をお持ちの先生ですので安心しておかかりください。

当院横の那珂川河畔の桜が咲き始めました!

2023年03月12日
今年の花粉症対策について(2023春)

今年の2月3月はすぎ花粉の飛散量が多く、花粉症の患者さんには非常につらい季節になりました。特に2月下旬からはたくさんの患者さんが”今年はひどい””市販薬が効かない”と来院されています。

 

そこで今日は花粉症やアレルギー性鼻炎の原因と対策についてお話しします。

花粉症やアレルギー性鼻炎は、排気ガスなどの大気汚染物質などが、アレルギーを起こす原因の花粉や原因物質に付着することで、より症状が悪化すると言われており、この現象を”アジュバント効果”と呼びます。そのため、都心部の方がその影響を強く受けることが分かっています。街中に住んでいる私たちが生活する上で、それらを完全に排除することは難しいですが、普段の規則正しい生活と食生活で免疫力を高めてしっかり予防することが大切です。そのためには、腸内環境を良くすることが非常に有効ですが、その中でも、”酪酸菌”が最近注目されています。酪酸菌は免疫抑制の要となる腸内細菌で、免疫異常を改善する非常に重要な役割を果たしています。

花粉症やアレルギー性鼻炎でお悩みの方は、ヨーグルトなどの乳酸菌と、酪酸菌のエサとなる海藻、ごぼう、納豆などの食物繊維を意識して摂るようにしてみてはいかがですか?

 

現在の花粉症の治療の中心は薬物療法ですが、その中でも特に予防的に花粉の飛散前から投与する”予防投与”が重要です。

予防投与すると花粉の細胞膜受容体からの信号伝達が減り、結果的にアレルギー反応が少なくなることが知られています。具体的には花粉の飛散する数週間前からの抗ヒスタミン投与が有効です!福岡は例年2月上旬ですので来年からは1月末からの予防投与を心がけてください。

 

もうちとつの柱である舌下免疫療法は減感作療法といって、花粉のアレルギー体質は持っているもののその反応を減らす画期的な治療方法です。

少量のすぎエキスを舌下に1日1回4年ほど毎日投与し、体質改善を行います。

薬が要らなくなったり、症状が劇的に改善する可能性がある治療で有効率は75%ですので一度ご検討ください!開始は花粉が飛散していない6月から11月ごろとなりますので、当院までお問い合わせください。

当院は舌下免疫1500例以上の治療経験があり、全国有数の治療施設となっています。

よくお問い合わせの、花粉症と風邪の違いについてコラムで当院院長が執筆していますので、ぜひご一読ください!

 

https://alinamin-kenko.jp/navi/navi_kizi_kafun_nodo.html

 

2023年03月04日