補聴器について皆様はどのようなイメージをお持ちでしょうか?
”高価なくせに役にたたない””見栄えが悪い、年寄り臭い””ずっとつけておくのが億劫””うるさいのに明瞭に聞こえないので、使用するのが不快”
などネガティブイメージが強い方が多いのではないでしょうか?
もちろん、補聴器は万能ではありませんので全ての人に快適に聞こえるわけではありませんが、検査をきちんと行った上で正しい装着をすることで聞き取りが飛躍的に良くなり生活の質が上がる方も沢山おられます。補聴器は一度装着すればすぐ聞こえるのではなく、調整(フィッティング)で何度が調整が必要であること、長期使用で機器に順応していただくことが重要です。
2024年7月から1年間、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会はACジャパンで難聴啓発キャンペーンを開催しています。
諸外国に比べて、聞こえの悪さを自覚しても日本では聴力検査に行かれる患者さんが少ないための啓発キャンペーンです。
聴力は一般になんと20歳代から次第に低下が始まることが知られており、高音から少しづつ低下します。モスキート音という超高音の音は20代後半から聞こえなくなるとされており、若者のたむろする場所に流れていても30歳以上の方には聞こえない音です。さらに気がつかない内に高音障害は進行し、音は聞こえているのに言葉がはっきり聞き取りにくくなっていきます。
特にイヤホンやスピーカーで若いころから大音響に晒されている方が早くから聞こえにくくなり、WHOも”イヤホン難聴”として警告しています。
”80デシベル(交差点での車の騒音相当)を1週間に40時間以上”
がリスク因子とされています。
60歳からは少しずつ少しずつ難聴が進行し、自分では気がつきにくい場合がありますので少しでも聞こえに不安があったら耳鼻咽喉科受診が必要です。
検査はピーピーいう純音を用いて聴力を測定する純音聴力検査(3割負担で検査代のみで1050円)、言葉の聞き取りを確認する検査(3割負担で検査代のみで1050円)などで判定します。
AC ジャパンホームページより(動画も掲載されています)