朝晩は涼しくなってきましたが、目や鼻に不調を感じる方もいるのではないでしょうか。その不調「秋の花粉症」かもしれません。花粉症といえば春に悩まされるイメージがあるかもしれませんが、実は秋も注意が必要です。暑い夏が終わり、涼しくなってくると植物が一斉に開花して、花粉が飛び始め症状が出始めます。今年はこれからがピークになるでしょう。当院でも現在、受診患者の2・3割が花粉症と診断されています。今後さらに増える見込みです。
秋花粉の飛散のピークは10月中旬頃で、今年は9月になっても気温が高い日が続いたことと、乾燥や強風などが重なり花粉が飛散しやすい傾向にあります。原因となる主な植物は、「ブタクサ」「ヨモギ」「カナムグラ」です。これらは、花粉の粒子が細かく、気管や気管支まで届いて、くしゃみや鼻水は少ないのですが、咳や喘息のような症状を訴える人が多いです。原因となる植物は身近な場所に生えていて、飛散範囲が狭いため、天神などの都市部では大丈夫な人も、駐車場や空き地の近くで症状が出やすい人は要注意です。
対策としては、外出時にはマスクやメガネを着用し、帰宅した時は服についた花粉をはらい室内に持ち込まないように心がけましょう。