お知らせ
【本年度のすぎ舌下新規開始は終了しました!ダニ単独は開始できます:当院2000例以上全国有数の症例数】お子さん・大人のすぎ舌下免疫療法開始について

少しずつ朝夕秋が深まってきました。今年度分のすぎ舌下免疫療法の予約を行なっていましたが、在庫がなくなりましたので予約終了します。開始は来年はすぎ花粉飛散終了後5月ごろまでお待ちください!

近年すぎ舌下免疫療法の開始希望者多く、全国的にスタートキットが不足しています。開始希望の方は来年開始をお待ちください!花粉飛散時期直前は副作用が出やすくなりますので、しばらくの間新規開始は休止しています。なお、ダニ単独はいつでも開始できます。

初回のみ院内待機を含め約1時間を目安にお時間をください。2年以内に行ったアレルギー検査陽性の結果が必要です。当院でも検査可能です!(ドロップスクリーンという指一滴のアレルギーチェックでお子さんも可能です)

今年の春は10年に一度の大量飛散でしたが、大量飛散の翌年は症状が強くでることが懸念されます。

初回治療の詳細はお越しになってお話ししますが、特にお子さんは夏休みの間に初回投与をお勧めします。

2回目からは夕方でも土曜日でも来院時間の制限なくいつでもお越しいただいて構いませんし診察の時間もとりません。

中学生以上はお一人で来院されても大丈夫ですが、初回のみ未成年(19歳以下)は保護書同伴でお願いします。また、アレルギー検査(ドロップスクリーン)は混雑時には当日結果が出ないことがありますので、2年以内のアレルギー結果をご持参いただけない時は、1回目開始は後日となる可能性がありますのでご注意ください!

舌下免疫療法は免疫細胞の調整を行うことで体質を改善させ、約80%に有効な画期的な治療ですが、3年から5年毎月の通院が必要となります。

ご両親の監視下にあるお子さんのうちの開始は、他の新しいアレルギー発症予防や受験などのライフワークに合わせて効果を期待できることから、耳鼻咽喉科学会的にも推奨されています。さらに福岡市は18歳まで医療費の軽減措置もありぜひご検討ください!

当院は現在まで2050例の実績がある全国有数の施設です。そのためさまざまなご相談に乗れますのでなんでもご相談ください!

まもなく当院は9周年を迎えます。スタッフ、患者さんすべての関係者の方々に感謝申し上げます。

2025年10月31日
2025年10月17日(金)NHK ロクいち!福岡に院長が出演しました!(聞き取り困難症・聴覚情報処理障害)

”聞こえているのに聞き取れない”という「聞き取り困難症」という病気をご存知でしょうか?聴覚情報処理障害(APD)という病態で、誰にも分かってもらえない苦しみを抱えている患者さんが多くいらっしゃるということが知られてきています。当院にも、聞き取りに不安があるという方が週に平均5人ほど来院されます。当院では、2024年に作成された診断の手引きによる診断基準に従って、聞き取り困難症の診断・検査を行っています。精密検査や心理検査・発達検査を行う場合は適切な医療機関へ紹介状をお渡ししていますが、実は聞き取り困難症は現段階で有効な治療法はありません。重要なのは、”社会的生きにくさ”の理解と周囲の環境調整を行うことです。当院での診断が、聞き取りの問題でお悩みの患者さんにとって道筋となり、生きづらさを少しでも軽くできるようお役に立てればと思います。どうぞご相談にいらしてください。

 

 

 

 

 

                

 

 

2025年10月21日
速報!ノーベル医学賞と舌下免疫療法

大阪大学特任教授の坂口志文さんが2025年ノーベル医学・生理学賞を受賞しました。日本人としては6人目の快挙です!

坂口さんはTreg(制御性T細胞)と言って、過剰な免疫反応を抑制・制御する免疫担当細胞を発見・解明することで主にアレルギー自己免疫疾患(膠原病)の病態解明、治療の礎を築かれました。

当院で力を入れている舌下免疫療法の治療理論も免疫寛容(過剰な自己免疫によるアレルギー反応を抑えること)に制御性T細胞の関与があることに基づいた治療です。いくつかの研究で舌下免疫治療を行なった患者さんは抗原特異的(アレルギー原因物質に限って)免疫細胞中の制御性T細胞が増加していることが報告されています。

患者さんに日頃通常に用いる治療の礎を築いてくださった研究者のおかげで、病気を抑える治療に応用できる技術を人類は数々持っていると考えると、本当に基礎研究に従事する研究者に頭が上がりません!日本の医科学の基礎研究がさらに発展されるのを祈念しています。

 

 

2025年10月07日
インフルエンザワクチン(皮下注射・点鼻)予約開始のお知らせ!【点鼻は予約終了しました!】

朝夕涼しくなってきましたが、まだまだ秋が遠い毎日です。

さて、今年も例年通りインフルエンザワクチンを開始します。今年はインフルエンザの流行が早いことを見越して10月1日から開始です。

予約は9月22日からお電話と受付窓口でお受けしています。数が限られていますのでお早めに予約をお願いします。希望の方が非常に多く10月末でフルミスト予約は終了しました。皮下注射は予約受付中です。

基本土曜日以外の平日に時間指定で接種いたします。お時間ちょうどにお越しの上、受付で予約していることを必ずお伝えください。

皮下注射は12歳以下は2回接種が必要ですが、点鼻(フルミスト)は1回で1年有効です。2歳から18歳まで接種できます。(18歳未満のお子さんは母子手帳を持参ください。)

料金は皮下不活化ワクチンは1回3500円(2回の方は7000円)、点鼻(フルミスト)は8000円です。

点鼻の特徴は接種終了後2週間から約1年効果が持続すること、特に2歳から5歳で効果が高いことです。痛みが無いことと、受験生などでは効果が長いことから是非ご検討いただければと思います。(ゼラチンアレルギーの方はできません)弱毒生ワクチンといって、毒性を弱めたウィルスの感染により免疫を誘導しますので、接種後2週間は抗原検査陽性となります。またこの期間の抗ウィルス薬は控えてください。

 

詳しくはクリニックにお電話でお聞きください!(高齢者は福岡市の助成制度があります!

夏の間に伸び切った植物剪定をお願いしました!秋のハローウィン装飾始まっています。

なお当院ではコロナワクチンは行なっていませんのでご了承ください!

 

2025年09月25日
緑内障には睡眠時無呼吸症候群(いびき)治療が有効!?

緑内障は眼圧上昇によって最悪失明をきたす怖い病気です。もちろん専門的治療は眼科で行いますが、近年緑内障の増悪因子として睡眠時無呼吸症候群が深く関係することが研究によって明らかになってきました。2016年には北海道大学の研究グループから緑内障と睡眠時無呼吸の関係が報告され、睡眠時無呼吸症候群の患者さんは正常の睡眠の方に比べて約10倍緑内障になりやすいというのです。

様々な研究が行われていますが、ある研究は睡眠中の眼圧を記録できるコンタクトレンズ型眼圧計を使用し、睡眠中の眼圧を精密に測定されました。以前は睡眠中は胸の圧力が上がっているため、”眼圧は上昇しているだろう”と推測されていたのですが、結果は全く逆で無呼吸中はかえって眼圧が下がっていたというのです。解釈として睡眠時無呼吸中の緑内障は低酸素状態による視神経障害によるものとしています。さらにグループは眼圧上昇を伴う通常の緑内障はもちろん無呼吸と関係があるが、日本人に多いとされる”眼圧正常の”正常圧緑内障にも関係している可能性があると結んでいます。

今後われわれ睡眠時無呼吸症候群を扱う耳鼻咽喉科医も緑内障の存在に注意する必要があると言えます。

逆に眼科の先生には緑内障の患者さんに睡眠時無呼吸症候群の患者さんがいないか紹介いただくことが重要と考えます!

当院ではいびきの検査とCPAP治療を多数行っていますので、気になる方はご相談ください。

 

まだまだ秋の気配は程遠いですが、恒例のハローウィンのデコレーション開始しました!

2025年09月16日
NHK ロクイチ福岡で寒暖差アレルギーについて当院が取り上げられました!

今年は秋が急にやってきました!そのため、夏に慣れた体が十分に”衣替え”できてない方が多く、急激な気温変化で”寒暖差アレルギー”が起きることが増えています。2020年10月13日(火)NHKロクイチ福岡に出演し、この季節のくしゃみ、鼻水、鼻づまりの原因が夏から秋への気候の変化とも関係する”寒暖差アレルギー”によるものの可能性があることを説明させていただきました!”ラーメンなどの温かいものを食べた後にでるものと同じ”血管運動性鼻炎”が原因となります。鑑別診断は秋の花粉症である”ぶたくさ”やハウスダストです。(ハウスダストや秋の花粉症はRASTという採血検査でわかります。)

特に今年は酷暑から急に季節が変わって、朝夕涼しく(寒く)なってきたことから、自律神経の乱れがおきて調子を壊す方が増えた印象です。

一般的に大体7度の寒暖差で起こるとされています。

鼻の症状以外に、めまいや頭痛、だるさなども起こります。

自律神経を整える最も有効な技は”規則正しい生活”です!朝起きる時間と食事時間、就寝時間を一定にすることで、体内時計がきちんと働きやすくなり、交感神経と副交感神経のバランスが良くなります。他に首筋、足首、手首などの露出部の保温や、ぬるめのお風呂にゆっくりつかることも効果的です!衣服を調節して体に負担をかけないことも大切で、特に体温調節が未熟な新生児・乳幼児にはこまめな衣類の調節をお願いします!

 

この季節、温度対策をこまめにして、十分な睡眠とバランスのとれた食事をきちんととるように心がけてくださいね!

 

https://www4.nhk.or.jp/P3513/

 

2024年10月18日
九州大学医学部臨床教授の称号をいただきました

九州大学医学部耳鼻咽喉科 中川尚志教授のご指示により、今年も九州大学医学部4年生学生の臨床講義を担当させて頂きました。また本年4月1日付けで九州大学医学部臨床教授の称号をいただきました。名に恥じぬ様にさらに臨床研究も頑張っていく所存です。私の専門としている口腔咽頭疾患と耳下腺腫瘍、唾液腺疾患についてお話ししました。学生さんの講義は緊張しますが、質問もいただき充実した時間でした!所用あり箱崎の本学にも立ち寄りましたが、あちこち工事中で寂しい感じでした。旧本館を久しぶりにみてきました!代診の菊池先生いつもありがとうございます。

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2018年04月02日
(毎週火曜日午後)腫瘍外来・小児耳鼻咽喉科外来のご案内

朝夕気温差が激しい今日この頃です。気温差は風邪などの感染症の原因になるだけではなく、寒暖差アレルギーなどの体調不良の原因にもなるので注意が必要です。

さて、当院も開院後まもなく1年が経過し、たくさんの患者さんにお越し頂いています。

この度さらなる患者さんのニーズにお応えするために、2017年10月から火曜日午後に腫瘍外来を開設する事になりました。基本的に火曜日午後の院長は腫瘍の患者さんの診療を担当しますが、腫瘍外来が定着するまでは、窓口で患者さんのご希望をお聞きしますのでよろしくお願いします。患者さんにはご不自由おかけしますが、どうぞよろしくお願いします。

それに伴い一般再来は、小児耳鼻咽喉科、耳科疾患専門の菊池奈美先生(人気の女医先生です!)に火曜日午後お越し頂く事になり、小児耳鼻咽喉科の診療等を担当されます。菊池先生のプロフィールは別にご紹介いただく予定ですが、当院のコンセプトに共感いただき、今後は共に地域医療の発展にご尽力いただけるとのこと、私も大変心強く感じます。

また、それに伴い診察室の一部を改装します。改装中は患者さんにはご不自由をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いします。

10月から院内ハローウィン一色になりますので、そちらもお楽しみください!

 

 

2017年10月02日