まだまだ秋が遠い毎日です。
さて、今年も例年通りインフルエンザワクチンを開始します。今年はインフルエンザの流行が早いことを見越して10月1日から開始です。
予約は9月22日からでお電話と受付でお受けしています。数が限られていますのでお早めに予約をお願いします。
基本土曜日以外の平日に時間指定で接種いたします。お時間ちょうどにお越しの上、受付で予約していることを必ずお伝えください。
皮下注射は12歳以下は2回接種が必要ですが、点鼻(フルミスト)は1回で有効でく2歳から18歳まで接種できます。(18歳未満のお子さんは母子手帳を持参ください。)
料金は皮下不活化ワクチンは1回3500円(2回の方は7000円)、点鼻(フルミスト)は8000円です。
点鼻の特徴は接種終了後2週間から約1年効果が持続すること、特に2歳から5歳で効果が高いことです。痛みが無いことと、受験生などでは効果が長いことから是非ご検討いただければと思います。(ゼラチンアレルギーの方はできません)
詳しくはクリニックにお電話でお聞きください!(高齢者は福岡市の助成制度があります!)
夏の間に伸び切った植物剪定をお願いしました!秋のハローウィン装飾始まっています。
なお当院ではコロナワクチンは行なっていませんのでご了承ください。
緑内障は眼圧上昇によって最悪失明をきたす怖い病気です。もちろん専門的治療は眼科で行いますが、近年緑内障の増悪因子として睡眠時無呼吸症候群が深く関係することが研究によって明らかになってきました。2016年には北海道大学の研究グループから緑内障と睡眠時無呼吸の関係が報告され、睡眠時無呼吸症候群の患者さんは正常の睡眠の方に比べて約10倍緑内障になりやすいというのです。
様々な研究が行われていますが、ある研究は睡眠中の眼圧を記録できるコンタクトレンズ型眼圧計を使用し、睡眠中の眼圧を精密に測定されました。以前は睡眠中は胸の圧力が上がっているため、”眼圧は上昇しているだろう”と推測されていたのですが、結果は全く逆で無呼吸中はかえって眼圧が下がっていたというのです。解釈として睡眠時無呼吸中の緑内障は低酸素状態による視神経障害によるものとしています。さらにグループは眼圧上昇を伴う通常の緑内障はもちろん無呼吸と関係があるが、日本人に多いとされる”眼圧正常の”正常圧緑内障にも関係している可能性があると結んでいます。
今後われわれ睡眠時無呼吸症候群を扱う耳鼻咽喉科医も緑内障の存在に注意する必要があると言えます。
逆に眼科の先生には緑内障の患者さんに睡眠時無呼吸症候群の患者さんがいないか紹介いただくことが重要と考えます!
当院ではいびきの検査とCPAP治療を多数行っていますので、気になる方はご相談ください。
まだまだ秋の気配は程遠いですが、恒例のハローウィンのデコレーション開始しました!
暑い夏が続いています!現在今年度分のすぎ・ダニ舌下免疫療法の受付を(初回のみ月から金曜日午前11時まで及び月・火・木・金14時ー16時。予約不要!)開始しています。11月末までの開始となりますのでお急ぎください。
去年と違い現在十分量のスタートキットを準備できており、今年はすぎ舌下免疫療法の開始は事前予約の必要ありません!
初回のみ院内待機を含め約1時間を目安にお時間をください。2年以内に行ったアレルギー検査陽性の結果が必要です。当院でも検査可能です!
迷っていたすぎ舌下免疫を思い切って今年から始めてみませんか?一度はじめてみれば意外と続くものです。
今年の春は10年に一度の大量飛散でしたが、大量飛散の翌年は症状が強くでることが懸念されます。
初回治療の詳細はお越しになってお話ししますが、特にお子さんは夏休みの間に初回投与をお勧めします。
2回目からは夕方でも土曜日でも来院時間の制限なくいつでもお越しいただいて構いませんし診察の時間もとりません。中学生以上はお一人で来院されても大丈夫ですが、初回のみ未成年(19歳以下)は保護書同伴でお願いします。
舌下免疫療法は免疫細胞の調整を行うことで体質を改善させ、約80%に有効な画期的な治療ですが、3年から5年毎月の通院が必要となります。
ご両親の監視下にあるお子さんのうちの開始は、他の新しいアレルギー発症予防や受験などのライフワークに合わせて効果を期待できることから、耳鼻咽喉科学会的にも推奨されています。さらに福岡市は18歳まで医療費の軽減措置もありぜひご検討ください!
当院は現在まで2050例の実績がある全国有数の施設です。そのためさまざまなご相談に乗れますのでなんでもご相談ください!
夏の京都は猛暑です!
今年2025年は全国的に数年に一度のすぎ花粉の大量飛散でした。花粉症の患者さんにとっては非常に辛い季節だったと思います。
当院は2016年開院以来、一貫して花粉症治療の最も重要な治療の位置付けに
①すぎひのき舌下免疫療法(シダキュア®️)
②初期療法(飛散開始2週間前、1月中旬からの予防内服投与)
に2つと定めて来ましたが、開院9年で舌下免疫の症例集は約2050例に達しました。これは全国でも有数、九州では1位の症例数と聞いています。
多くの患者さんの治療を通じて、”もっとこの治療を早く知っていればよかった”、”花粉症の季節が怖くなくなった””ティッシュが要らなくなった”などの嬉しいお声をいただいていると同時に、”すぎは非常に有効性を感じるがひのきのシーズンは症状が残っている”、”有効性が思ったほどではなかった”などのご意見もあります。現在の論文の論調は有効率80%以上寛解は半分程度、と言われていますが、多くの論文と同様当院でのデータも有効率80から85%と非常に良好な成績です。もちろんこの治療は10年以上有効性が持続するとされていますが、必ずしも一生持続するものではありません。(一生持続する方もおられます)
当院では舌下免疫を希望される患者さんには次のルールを定めています。
①初回のみ(アレルギーに備えて30分の院内待機が必要であることから)月、木、金の14時から16時に来院受付が必要(日時予約は必要ありません)
②2回目からは時間指定なし、土曜日来院でも可能
③最低3から5年の継続、毎月の診察来院
年単位の通院が大変とは思いますが、考えてみれば花粉症は一生持続するもので、特に若い方やお子さんにとってはメリットも大きいと考えます。
福岡は高校卒業までは医療費補助もあり、小さいうちからの開始が免疫学的にも望ましいとされています。(当院では治療前にドロップスクリーンという指先一滴の採血でお子さんでも可能です!5歳3ヵ月ぐらいから舌下に1分留めることが守れるようです)
ひどい花粉症は鼻詰まり、水性鼻汁による集中力の低下など仕事・学習のパフォーマンスを大幅に低下させます。
今年こそ思い切って舌下免疫療法を始めませんか?
当院は舌下免疫治療認定施設、AMED(国の定める研究グループ)協力施設です。多くの症例経験もあり安心して治療をお任せください!
当院院長が協力する研究班の成果が発表され、2025.4英語論文に掲載されました!
先日ユーチューバーのHIKAKIN(ヒカキン)さんが自ら病名告知したことで今後関心が高まると思われる病態ですが、当クリニックは以前から好酸球性副鼻腔炎にはブログなどで度々触れてきました。
簡単に言えばなおりの悪い副鼻腔炎の一群で、原因が好酸球炎症による副鼻腔炎です。近年副鼻腔炎はtype1から3までの3つのタイプに分類されることが国際的に推奨されており、type1/3と異なり炎症が持続し鼻茸を伴うことで非常になおりを悪くしたり、繰り返したりします。血液検査とポリープの病理検査で好酸球が増加してCTで篩骨洞という目と目の間の副鼻腔により強い反応が認められれば確定診断となります。
特徴はHIKAKIN(ヒカキン)さんがおっしゃっていた通り喘息や嗅覚障害、鼻詰まりや頭痛を伴い、薬でなかなかよくなおりにくい副鼻腔炎でまずは手術が必要ですが、術後も繰り返すのが特徴です。
type2炎症は主に炎症マーカーのIL4/13,IL5に関係し、好酸球が炎症の主体であることが特徴です。反復する鼻茸(ポリープ)で嗅覚が障害されたり、頭痛、鼻詰まりで日常生活に支障を来します。一度の手術で治らないことが多いのも特徴で、全員ではありませんがなおりの悪いタイプが存在し難病指定される方もおられます(全員ではありません)。
当院はCTを完備しており、好酸球性副鼻腔炎の診断が可能ですので御不安な場合はご相談ください。
当院では手術は行なっておりませんが、適切な治療方針をお示しします。
また、難病指定後に再発したポリープには注射剤(生物製剤)での手術以外の治療法があります!
篩骨洞優位の鼻腔ポリープ像(当院の好酸球性副鼻腔炎治療中の患者さん)
鼻腔内に充満する鼻腔ポリープ(当院の好酸球性副鼻腔炎治療中の患者さん)
生物製剤治療後の同一症例(鼻ポリープ消失)
当院の低被曝高解像CT装置
今年は秋が急にやってきました!そのため、夏に慣れた体が十分に”衣替え”できてない方が多く、急激な気温変化で”寒暖差アレルギー”が起きることが増えています。2020年10月13日(火)NHKロクイチ福岡に出演し、この季節のくしゃみ、鼻水、鼻づまりの原因が夏から秋への気候の変化とも関係する”寒暖差アレルギー”によるものの可能性があることを説明させていただきました!”ラーメンなどの温かいものを食べた後にでるものと同じ”血管運動性鼻炎”が原因となります。鑑別診断は秋の花粉症である”ぶたくさ”やハウスダストです。(ハウスダストや秋の花粉症はRASTという採血検査でわかります。)
特に今年は酷暑から急に季節が変わって、朝夕涼しく(寒く)なってきたことから、自律神経の乱れがおきて調子を壊す方が増えた印象です。
一般的に大体7度の寒暖差で起こるとされています。
鼻の症状以外に、めまいや頭痛、だるさなども起こります。
自律神経を整える最も有効な技は”規則正しい生活”です!朝起きる時間と食事時間、就寝時間を一定にすることで、体内時計がきちんと働きやすくなり、交感神経と副交感神経のバランスが良くなります。他に首筋、足首、手首などの露出部の保温や、ぬるめのお風呂にゆっくりつかることも効果的です!衣服を調節して体に負担をかけないことも大切で、特に体温調節が未熟な新生児・乳幼児にはこまめな衣類の調節をお願いします!
この季節、温度対策をこまめにして、十分な睡眠とバランスのとれた食事をきちんととるように心がけてくださいね!
九州大学医学部耳鼻咽喉科 中川尚志教授のご指示により、今年も九州大学医学部4年生学生の臨床講義を担当させて頂きました。また本年4月1日付けで九州大学医学部臨床教授の称号をいただきました。名に恥じぬ様にさらに臨床研究も頑張っていく所存です。私の専門としている口腔咽頭疾患と耳下腺腫瘍、唾液腺疾患についてお話ししました。学生さんの講義は緊張しますが、質問もいただき充実した時間でした!所用あり箱崎の本学にも立ち寄りましたが、あちこち工事中で寂しい感じでした。旧本館を久しぶりにみてきました!代診の菊池先生いつもありがとうございます。
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朝夕気温差が激しい今日この頃です。気温差は風邪などの感染症の原因になるだけではなく、寒暖差アレルギーなどの体調不良の原因にもなるので注意が必要です。
さて、当院も開院後まもなく1年が経過し、たくさんの患者さんにお越し頂いています。
この度さらなる患者さんのニーズにお応えするために、2017年10月から火曜日午後に腫瘍外来を開設する事になりました。基本的に火曜日午後の院長は腫瘍の患者さんの診療を担当しますが、腫瘍外来が定着するまでは、窓口で患者さんのご希望をお聞きしますのでよろしくお願いします。患者さんにはご不自由おかけしますが、どうぞよろしくお願いします。
それに伴い一般再来は、小児耳鼻咽喉科、耳科疾患専門の菊池奈美先生(人気の女医先生です!)に火曜日午後お越し頂く事になり、小児耳鼻咽喉科の診療等を担当されます。菊池先生のプロフィールは別にご紹介いただく予定ですが、当院のコンセプトに共感いただき、今後は共に地域医療の発展にご尽力いただけるとのこと、私も大変心強く感じます。
また、それに伴い診察室の一部を改装します。改装中は患者さんにはご不自由をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いします。
10月から院内ハローウィン一色になりますので、そちらもお楽しみください!