ご紹介いただく先生方へ
先生からも信頼される“耳鼻咽喉科かかりつけ医”を目指して

はじめに

この度は当クリニックのホームページをご覧いただきありがとうございます。しらつち耳鼻咽喉科院長の白土秀樹です。まずは自己紹介させていただきます。
院長 白土 秀樹
当院は2016年に福岡市南区三宅で開業後、主として“地域に根付いた耳鼻咽喉科診療”をモットーに月曜日から土曜日まで診療を行なっています(水曜日・土曜日は午前のみ)。
私は九州大学を平成8年卒業後、九州大学病院・九州医療センター・浜の町病院・北九州市立医療センターで耳鼻咽喉科・頭頸部外科を中心に、手術を含めた診断・治療に約25年間従事させていただきました。専門は頭頸部がん、特に耳下腺腫瘍の外科的治療及び病理学的診断です。日本耳鼻咽喉科学会専門医・指導医、日本がん治療学会認定がん治療専門医を取得し、耳下腺腫瘍に関しては(頭頸部外科学会指導医時代)口腔咽頭科学会のシンポジストとしてその診断治療方針の策定に携わらせていただきました。また、その病理学的診断についてはは厚生労働省がん研究班や文部科学省の科学研究費(科研費)などの競争的研究資金を頂き、“腫瘍悪性度解析による外科的治療方針の策定”に関わらせていただきました。現在、九州大学大学院の臨床教授(併任)として医学部学生指導、大学院生の研究指導、研究医の施設見学受け入れなども行なっています。
しらつち耳鼻咽喉科クリニック
また地域基幹病院との密接な連携体制を有し、九州大学院、福岡大学病院、九州医療センター、国家公務員共済組合連合会浜の町病院、福岡赤十字病院、九州中央病院、九州がんセンターなど耳鼻咽喉科、頭頸部外科と患者さんの相互交流があるだけに留まらず、関連診療科である腫瘍内科、消化器内科・外科、呼吸器内科・外科、歯科口腔外科、アレルギー科とも“顔の見える関係”を築いてきました。
当院の一番の強みは、こうした首のしこりと頭頸部がん専門医によるきめ細かな診断とそのフォローですが、それ以外にも最新の医療機器を用いて好酸球性副鼻腔炎などの治りの悪い疾患の正確な診断と治療方針の検討をきめ細かに行なっていることです。また、小児耳鼻咽喉科領域及び耳疾患に精通した菊池先生をはじめとした非常勤医師が、小児難治性中耳炎専門外来、耳疾患外来を毎週火曜日の午後に開設しています。耳鼻咽喉科・頭頸部領域のほぼ全ての疾患に対応していますので、地域の内科かかりつけ医の先生方におかれましては遠慮なくご紹介いただければ、大切な患者さんを丁寧に診察させていただきます。病状が落ち着きましたらかかりつけ医の先生に逆紹介させていただきます。

当院の診療体制・治療範囲・導入医療機器

耳鼻咽喉科専門医が複数人常時在籍し、耳鼻咽喉科・アレルギー科・小児耳鼻咽喉科・頭頸部外科を標榜しています。診察時間は以下の通りです。患者さんには初診受付時間が診療時間の30分前までであることをお伝えいただけますと幸いです。
は2診体制で診療を行っています。
火曜日午後は、小児耳鼻咽喉科外来(菊池)・腫瘍外来(白土)です。
休診水曜午後・土曜午後・日曜・祝日

導入医療機器

ご紹介いただく先生方のニーズにできるだけお応えするため、医療機器は以下のものを導入しています。

喉頭ファイバー(OLYMPUS社)

高解像度細径型を導入しています。解像度が優れていますが、NBI仕様ではありません。これはNBIが必要な病変は一度組織学的精査が必要な症例が多いため、ファイバー下生検を基幹病院で行っていただく方がいいと考えているからです。詳細な観察で悪性が疑われる場合は必要に応じて別掲の基幹病院に紹介させていただきます。
喉頭ファイバー(OLYMPUS社)

CT(モリタ社)

ヘリカル式で20秒ほどで顔面・頸部の単純CTを撮影できます。回転しながらの連続撮影のため非常に高解像度で、主として好酸球性副鼻腔炎をはじめとした副鼻腔病変の正確な病変解析が可能です。また、被曝量が従来の10分の1程度であり、お子さんの顔面骨折などの描出にも威力を発揮しています。
鎮静が必要な幼児のCTや造影CTは行なっておりませんのでご留意ください。
CT(モリタ社)

頸部エコー(GE社)

ドップラー機能(血流動態の評価)に加え、リンパ門(正常構造)の描出に優れており、さらに耳下腺や頸部リンパ節という”くびのしこり”の高度な診断に役に立ちます。
頸部エコー(GE社)

手術用顕微鏡(OLYMPUS社)

高性能顕微鏡で鼓膜切開や鼓膜チュービングを含めた中耳疾患の手術に役立ちます。難治性中耳炎の治療は九州大学から菊池先生の専門外来を火曜日午後に開設しています。
手術用顕微鏡(OLYMPUS社)

ドロップスクリーン(自動IgE解析装置)

指からの少量の血液でダニ、ハウスダストなどの浮遊抗原のみならず食物性アレルゲンを含めた41種類のIgE抗原値が30分ほどで解析可能です。舌下免疫療法は現在開院後1700例を超えており(2024.11時点、副作用や安全な治療方針、有効率など経験に基づき患者さんに説明可能です。 また当院は舌下免疫療法の豊富な症例を活かし内閣府が管轄するAMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)協力施設でもあります。
ドロップスクリーン(自動IgE解析装置)

針状硬性内視鏡

鼓膜穿孔を有する中耳病変の精査や、小児の経時的鼓膜所見フォローに威力を発揮します。

睡眠時無呼吸測定機器

アプノモニターによるAHI測定はもちろん、睡眠時脳波測定装置(PSG)による精査も可能です。

語音聴力検査(リオン社)

2024年にできた聴覚情報処理障害(Lid/APD)は語音85%を診断基準にあげています。当科では語音聴力検査でAPDの確定診断が可能です。
頸部エコー(GE社)
こうした機器から得られたデーターを的確に利用し、何より豊富な経験から正確な診断をより早く行うよう日々心がけています。MRIや造影CT、全麻下生検などは九州大学関連及び周辺の基幹病院を適切に紹介します。

特殊専門外来

小児耳鼻咽喉科・難治性耳疾患専門外来の菊池先生は火曜日午後のみとなっていますが、それ以外は基本的に院長が毎日診療しております。首のしこり、頭頸部悪性腫瘍の精査は細胞診などの検査体制の関係上、また患者さんに十分にご説明する時間を確保したいので可能であれば火曜日午後の腫瘍来にご紹介いただければ幸いです。なお土曜日には一部検査を行なっておりません。

転居による継続治療をご紹介いただく耳鼻咽喉科の先生へ

福岡以外から福岡市及び那珂川市、春日市、大野城市などの近郊に転居される患者さんの継続治療は耳鼻咽喉科領域では基本的に問題ありませんが、鼻腔レーザーなど当院で不可能な場合もありますので必要であれば電話(TEL:092-554-8717)でお問い合わせいただければ幸いです。
お問い合わせの多い、以下の検査・治療は当院で対応可能です。
  • 舌下免疫療法
  • CPAP
  • 小児の滲出性中耳炎のフォロー(聴力フォロー)
  • アレルギー性鼻炎の抗ヒスタミン薬の継続投与
  • 好酸球性副鼻腔炎など難治性副鼻腔炎の継続フォロー(CTフォローを含む)
  • デュピクセントなど抗体療法の継続フォロー(ゾレアは現在行なっておりません)
  • 甲状腺機能低下症のチラージン処方や甲状腺耳下腺腫瘍などの定期エコーフォロー
  • 耳科手術後の処置、突発性難聴治療後、高齢者・補聴器装着者の定期聴力フォローなど

手術を行う耳鼻咽喉科基幹病院の先生方へ

昨今の逆紹介の流れは止めることができないことを、私も浜の町病院などの勤務医時代に感じておりました。“転居による継続治療”に書いた患者さんの他、頭頸部がんの治療後安定期、急性期で日頃の処置が必要な場合、患者さんのご希望などできるだけ先生と患者さんのニーズにお答えしたいと思います。ESS後の鼻処置の継続や中耳炎術後の耳処置なども当院で継続可能です。実際基幹病院で3ヶ月や半年毎のフォロー患者さんの(短い間隔で)密なフォローを当院で行うことは重要と考えています。

目指すは地域の診診連携の充実

消化器疾患(食道、胃)は逆流性食道炎、咽喉頭異常感症などと深く関係しますし、喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎は呼吸器内科・アレルギー科・小児科・皮膚科の先生と連携を組まねば舌下免疫療法も継続できません。当院はそのような他科の地域のクリニックによる診診連携を重視しています。眼科、脳神経内科・外科、整形外科の先生にも相談させていただくことが多々あります。地域の患者さんの健康を守るにはこのような“チーム医療”が大切だと感じております。ご紹介いただく先生方皆様に深く感謝を申し上げます。
今後もしらつち耳鼻咽喉科をどうぞよろしくお願い申し上げます。