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花粉症と食生活(腸活について)

オミクロン禍の世の中は本当に息が詰まりそうなことばかりで気も滅入りがちですが、花粉症の方には辛いシーズンです。

ここ数年”腸活”という言葉も浸透してきて、腸内環境の正常化が様々な免疫異常、アレルギー疾患に有効とされています。

花粉症は花粉抗原へのアレルギー反応で、免疫異常ですので腸内環境を整えることが重要です。

腸内には様々な細菌が住み着きコロニーを形成しています。その一つが乳酸菌などの”善玉菌”です。乳酸菌は非常に食生活やストレスの影響を受けやすく、口から取り入れる時は毎日少しずつでも食べるのが重要です!

しかし、乳酸菌を含む食品をいくら食べても最終的にアレルギー反応に関係する菌が不足するとアレルギー反応は抑える方向に向かいません。

免疫制御の要となる腸内細菌を”酪酸菌”(らくさんきん)といいます。

酪酸菌は免疫の要である”制御性T細胞”に働きアレルギーを抑える、ひいてはは免疫異常を改善する働きをすることが知られています。酪酸菌を増やすには乳酸菌を増やしたり、規則正しい生活や運動で自律神経を整える以外に、酪酸菌の”エサ”となる食事に気をつけることが重要です。

酪酸菌の”エサ”は食物繊維です。わかめ、めかぶなどの海藻類をはじめ、ごぼう、納豆、アボガドなどのほか、ライ麦、蕎麦などの穀物も有効です。

何れにせよ、食物のみで花粉症を治すことはできません。現在は舌下免疫などの免疫治療もありますので、ひどい花粉症でお悩みの方は当院までご相談ください。当院は全国有数の舌下免疫療法実施施設です!

 

今年はじめてうっすらと雪が積もりました!

 

2022年02月17日