花粉症とは、体内に入った花粉が細胞の表面にある受容体に付着すると発信されるヒスタミンという物質によって、鼻水・鼻づまり・目の痒みが引き起こされている状態です。一般に症状が出てからお薬を飲み始める患者さんが多いのですが、初期療法(予防投与)とは症状が出る数週間前から、ヒスタミンを抑える薬(抗ヒスタミン薬)を予防的に飲むことで、花粉が細胞の表面についても有害症状をきたす信号が出にくくなる、つまり花粉が飛んできても花粉症の症状が起きにくくなるという治療です。症状が出てしまってから飲み始めても、薬の効果が弱かったり症状を抑えるためにより強い薬が必要になることもあるため、”症状が出る前から花粉の飛散が終わるまで”しっかりと服用するのがもっとも効果的です。
特に今年は去年の猛暑の影響で例年より花粉飛散量が多いと予測されており、より確実な初期療法が大切です。
当院で花粉症の投薬を受けたことがある患者さんはそのことをよく知っており、1月中旬から”お薬お願いします”とお越しになっています。引越しなどで他院から移ってこられる場合はできれば”去年飲んで調子が良かった”お薬をメモしてお越しいただくとスムースになります!
なお、舌の下にタブレットを毎日入れて花粉症の体質改善を図る舌下免疫療法は約80%の方に有効な非常に優れた体質改善治療です。詳細は舌下免疫治療のコラムを参照ください!
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混雑が予想される休日と日曜日に挟まれた10日は午後のみ九州大学糸山先生との2診体制となります。