少しずつ朝夕涼しくなってきましたね!
コロナ第5波もみんなの力で少しずつ落ち着いてきましたが、まだまだ油断できない状況です。
10月25日午後は、以前から担当している西南学院大学 人文学部 児童教育学科の大学講義講師として出張するため、土曜日2診担当の九州大学園田世里夏先生の代診となります。
このため院長が不在ですのでご迷惑をおかけしますがよろしくお願い申し上げます。
秋の空と新しく作成したおやこあらシールです!植物と空はいつも季節を先取りしてくれます!
めまいはいつだって大変辛いものです。実は私もめまい発作の経験があり、日頃から水分の十分な補充と睡眠に特に気をつけています。有名な耳からくるめまいはメニエル病(内耳のむくみからくる)や良性発作性頭位めまい症(耳石が動いて起こる)などがよく知られています。しかし慢性的に頭を動かしたり、立ち上がったり、体を動かしたり動くものを追ったときにめまいが起こる症例が一定数いたにも関わらず、この領域は”いわゆるめまい症”、自律神経失調症、椎骨脳底動脈循環不全症などといわれ、はっきりした病名は今まで存在しませんでした。
2018年に改定され2022年正式に発効するWHO ICD-11(病名の辞典のようなもの)に、今回PPPDという新しいめまい概念が報告されましたので、めまいでお悩みの患者さんのために少しご説明をさせていただきたいと思います!
PPPD(持続性知覚性姿勢誘発性めまい症)は意外に患者さんが多いことが最近の研究で明らかになってきましたが3ヶ月以上、ふらふらが持続し、立ち上がったり歩いたり、体を動かしたり、動くものを目で追った時にぐらぐら発作が起き、一度めまいを感じるとしばらく治らない、難治性のめまい症です。ぐるぐる回転するめまいではないことがポイントです!
問診で概ねわかるとされており、通常は前庭といって内耳の機能が損なわれると一時的に視覚情報、筋肉情報など他の感覚にバランス調節の重点がシフトするが、そのアンバランスがなかなか取れないでいる病態とされています。
治療は、ある種の精神科的治療薬や前庭リハビリなどですが、なかなかスッキリしないのが特徴です。。
新潟大学が問診票を開発しており、72点中27点以上がPPPDの疑いがあるとされています。(新潟大学からの論文の抜粋)
美しい朝焼けです!
本日は台風14号接近により午後の受付終了をネット、窓口共に16時とさせていただきますのでご迷惑をおかけしますがよろしくお願い申し上げます。なお、足元悪いので来院には十分ご注意ください!あすは通常通り午前診療させていただく予定です。
8月いっぱい鎖骨骨折治療中で休診されていた、菊池先生火曜日午後の小児耳外来、難治性耳疾患外来が9月7日火曜日から再開します。患者さんにはご迷惑をおかけしてすみませんでした。今後も治りの悪い小児耳疾患について、専門性の高い治療を継続する所存ですのでよろしくお願い申し上げます。また菊池先生の受診希望が多く、お待たせする日もありますが、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
また、小さなお子さんからこころのこもったお手紙をいただきました!お手紙は本当に嬉しいものです!ありがとうございます!
治療の励みになります!