補聴器と集音器の違いをご存知でしょうか?集音器は音を一律大きくするもので、テレビの音を大きくしたのと同じ効果ですが、補聴器は電子回路で周波数ごとに音をその人の聴力の特性に合わせて変化させますので、よりクリアに聞こえる様になります。お値段もその分高くなりますが、安い集音器で“聞こえない“からと言って簡単に補聴器も役に立たないと思うのはちょっと待ってください!
ところで“モスキート音”ってご存知でしょうか?年齢とともに高周波数から聞こえが悪くなりますが、商業施設やコンビニの前でたむろする若者を減らす目的で中年以降には聞こえない音を流していることがあるのもその原理を応用しています。年齢とともに聞こえは高い音から次第に低下しますが、“聞こえてるけど言葉の聞き違いが増える”という現象は高い音に子音(語尾に関係する音)が多いことから言葉の明瞭度が落ちるためと考えられています。なんとなく聞こえているけど細かく言葉の意味を考えなくなることで、認知症などの発症を早める可能性もあり、ある程度難聴が進み始めたらしっかり補聴器に頼ることも脳の活性化の観点からも非常に重要です!補聴器が必要かどうか、補聴器をつけたほうがいいかどうかは検査が必要ですので、是非ご相談ください。当院では水曜日・金曜日の午前に補聴器外来を開設しておりますので、お気軽にご相談ください!
写真は先日行った、西南学院大学人文学部の講義風景です!
今回は、「秋の花粉症」についてお話ししました。
花粉症と言えば、春のスギ、ヒノキ花粉が有名ですが、秋にも花粉症があります。特に、ブタクサとヨモギの花粉に反応して、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどの症状をきたす方が多くいらっしゃいます。花粉の大きさが小さいため、咳の症状が出る場合もあります。なぜか最近アレルギーのような症状が出るなと思ったら、もしかしたら秋の花粉症かもしれません。
対策としては、春の花粉症と同じく、家の中に入る前に花粉を落とす、空気清浄機を設置する、なるべく花粉に近づかないということが大切ですね。
まだまだ日中は暑い日が続いています。
現在かもがや飛散が残っている上、秋の花粉であるキク科のぶたくさが全盛期です。目のかゆみやくしゃみ、鼻閉などがひどくなる前にぶたくさアレルギーの方は予防投与を検討されてください!
さて、花粉症といえば、すぎ・ひのきですが2021年度すぎ舌下免疫新規開始の期限が近くなってきましたのでご検討中の方はご注意ください!直前開始はアナフィラキシーなどの可能性から推奨されていませんので、今年度のすぎ舌下開始は11月30日までとさせていただきます。
開始希望の方は平日2時から4時にお越しください(水曜日以外)。
すぎ(ひのき)舌下免疫は2月から5月限定のくしゃみ・鼻水・鼻づまり・めのかゆみに効果を発揮しうる治療です。通常の抗アレルギー薬投与とは画期的に異なり、体質を改善する可能性のある治療ですので、詳しくは院長にお尋ねください。
重要なこととして、アレルギー採血検査で”すぎアレルギー”が証明されないと開始できないこと、重度の喘息などで開始の制限がありうること、有効率は75%程度で全員に有効な治療では無いこと、治療が5年ほどと長期に渡ること、そして一度寛解したアレルギー反応も一生ものでは無いことにご留意ください!
なお、ハウスダスト(だに)のみの方は12月以降も開始できます!
少しずつクリニックの紅葉も色づ始めました!