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補聴器と集音器の違いについて

補聴器と集音器の違いをご存知でしょうか?集音器は音を一律大きくするもので、テレビの音を大きくしたのと同じ効果ですが、補聴器は電子回路で周波数ごとに音をその人の聴力の特性に合わせて変化させますので、よりクリアに聞こえる様になります。お値段もその分高くなりますが、安い集音器で“聞こえない“からと言って簡単に補聴器も役に立たないと思うのはちょっと待ってください!

ところで“モスキート音”ってご存知でしょうか?年齢とともに高周波数から聞こえが悪くなりますが、商業施設やコンビニの前でたむろする若者を減らす目的で中年以降には聞こえない音を流していることがあるのもその原理を応用しています。年齢とともに聞こえは高い音から次第に低下しますが、“聞こえてるけど言葉の聞き違いが増える”という現象は高い音に子音(語尾に関係する音)が多いことから言葉の明瞭度が落ちるためと考えられています。なんとなく聞こえているけど細かく言葉の意味を考えなくなることで、認知症などの発症を早める可能性もあり、ある程度難聴が進み始めたらしっかり補聴器に頼ることも脳の活性化の観点からも非常に重要です!補聴器が必要かどうか、補聴器をつけたほうがいいかどうかは検査が必要ですので、是非ご相談ください。当院では水曜日・金曜日の午前に補聴器外来を開設しておりますので、お気軽にご相談ください!

 

 写真は先日行った、西南学院大学人文学部の講義風景です!

2021年10月31日